成年後見制度のデメリットをどう考えるか?

こんにちは。

許認可申請と福祉の専門家、平松智実法務事務所の平松智実です。

 

成年後見についてのデメリットについてはいろいろなところでいろいろなことが言われています。メリットがあればデメリットもあるのは当然のこととも言えるので、そのデメリットをどう考えるか、デメリットを少しでもなくすことができるのかということも検討してみてはいかがでしょうか。

 

☆例えば、「毎月2万円の報酬を支払う必要がある」というデメリットについて

 

第三者が後見人に選任された場合、毎月2万円以上の報酬を支払わなければなりません。年間で24万円以上になるので少なくない負担と言えます。このデメリットについては、補助金を使うことで低減することができます。

 

自治体により補助金制度は違いますが、報酬額の9割(18000円)ほどの補助金が出る自治体が多いです。また、申し立ての費用などについても補助がでる自治体もあるので確認してみると良いと思います。

 

ある一定の年齢に達していないと補助金が出ない、つまり高齢者が成年後見制度を利用する場合は補助金が出るが知的障害のある方が成年後見制度を利用する場合は補助金が出ないというケースも考えられるので注意が必要です。

 

このように、デメリットを別の方法で解消、低減することもできます。

 

すべてのデメリットを解消できるわけではありませんし、後見人との信頼関係を築けるかということも大きな問題ですし、そもそも後見人になってほしい人になってもらえないということもあります。

 

成年後見制度のメリットとデメリット、そしてデメリットを解消、低減する方法はないかまで考えたうえで、成年後見制度を利用するべきであると考えています。

 

成年後見について、制度についてや後見人を誰に依頼するのがいいかなど、どのようなことでも構わないのでお気軽にご相談いただければと思います。

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