成年後見制度利用にあたって~ご本人の現状把握が重要です!~

こんにちは。

許認可申請と福祉の専門家、平松智実法務事務所の平松智実です。

 

知的障害のある方の成年後見人はまずなにより知的障害のあるご本人のことをよく知る必要があります。そのためにアセスメントが重要になります。アセスメントとはご本人の現状を客観的に把握することです。

このアセスメントができていないとご本人の意思決定を支援することは不可能といえます。

今日は当事務所で使用しているアセスメント様式にについてご紹介します。

このような様式を使いご本人の現状を正確に把握していきます。これは障害支援区分を判定する際の項目を参考にしています。

 

後見人の仕事の一つは、ご本人のために福祉サービスの契約をすることです。ご本人の現状を正確に把握していなければ、ご本人に適したサービスを選ぶことはできません。

また、知的障害についての正しい知識と経験がなければ正確なアセスメントはできません。

この他にご本人の趣味嗜好や得意なこと苦手なことなどについても整理し、さらには保護者様の意向についての聞き取りをしたうえで成年後見業務にあたります。

ご本人の意思決定の補助をすることがなによりもまず優先されますが、実際にはご本人がまったく意思表示ができないということもあります。そのような場合は、現実的には保護者様の意向を参考にせざるを得ないと考えます。ご本人ともっとも多くの時間を過ごし、ご本人の性格や判断の傾向などを熟知しているのは保護者様だからです。

 

すべてのベースとなる、このアセスメントの作成には保護者様のご協力も必要になります。早めに準備をすることがご本人の将来の質を上げることにつながります。

 

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