おはようございます。
許認可申請と福祉の専門家平松智実法務事務所の平松智実です。
知的障害のある方の“親なき後”の問題について、考えて悩まれている方は多いのではないでしょうか。
“親なき後”とはその名の通り、知的障害のある方の親御さんが亡くなった後のご本人の介護や支援をどうするかという問題です。
親なき後の問題についての一つの方策として成年後見があります。
ある意味では、親御さんの代わりに後見人が親のような役割を果たすことになります。
親なき後の方策として成年後見制度を利用するにあたっては後見人を誰にするかがとても重要です。候補者がいなかったとしても裁判所に申し立てをすれば裁判官がご本人に適していると思われる人、例えば弁護士などの専門職の後見人を選任してくれます。
ただ選任された後見人が本当にご本人に適しているとは限りません。ご本人にとって介護の重要性が高ければ社会福祉士などが選任されるかもしれませんが「社会福祉士資格を持っている=障害者の専門家」ではありません。
知的障害のある方の成年後見人には、やはり知的障害の世界に明るい専門家であるべきだと考えます。後見人になったもののご本人の障害が重すぎて対応ができないという事例もあります。
まとめ
①“親なき後”を考える上で成年後見制度は有用
②成年後見制度を利用するにあたっては後見人候補者を慎重に検討する必要がある
知的障害のある方の成年後見についてはお気軽にお尋ねください。